[Message from Acousphere Shige]
English and Musicのサイトを訪れてくださってありがとうございます!
Acousphereのギタリスト奥沢です。
このサイトは「日常の英会話」の中にあるリズム、メロディを音楽的に分析して楽曲化し、歌う事でネイティブ スピーカーのような自然で滑らかな発音ができるようになることを目指して制作しています。
英語を話せるようになりたい方々のお役に立てるような情報を掲載してゆきたいと思いますのでよろしくお願いします!
[Message from Imai Sensei]
初めまして今井です!
今回のプロジェクトは、僕が奥沢先生からギターを指導頂く過程で、英語学習とギター習得の間には様々な共通点があることを語り合い、またSteve Reichの"Different trains"に代表されるspeech musicという分野の存在を知り思いを巡らす中で、「人間の話し言葉そのものが音楽である」、「人間は楽器そのもの」といった視点を出発点としています。
今までの学習方法や教材とはまた違う切り口で、誰にでもより楽しくそしてより自然なスピーチが効率的に身に付く方法を探っていきたいと思っています。
English and Music (beta)
Construction Now !
2013年10月28日月曜日
2012年12月2日日曜日
Come On, Stop Making Me Out To Be A Fool !
[Acousphere Shige's Note]
今回は「怒った語調で英語を話すとリズム的にどんな現象がおこるのだろう?」ということについて研究してみました。
文章の意味は「おいおい、オイラを小馬鹿にするのもほどほどにしな!」という意味で、悪ノリする仲間達にぴしゃっと言い放つ時に役立つ(?)フレーズです。
これを今井先生に少々語気を荒げて何回か発音していただきました。
「これは演技力がいりますねえ」といいながら演劇部顔負けの発音を繰り返していただいた今井先生に感謝です。
上の譜例1段が今井先生のオリジナルの符割りです。
整然と4/4拍子の16分音符の中に収まってるようにみえますが、音楽的な強弱のアクセントと英語のアクセントがずれています。
4拍目の頭の強拍に弱い発音である「To」が来ていたりして、僕の耳には心地よい音楽には聞こえませんでした。
無理矢理音楽的に解釈しようとすると16分音符の6連符が続く楽譜になるという感じでしたが、いずれにせよ難解な音楽にしか聞こえません。
もしかすると難解な音楽という定義もできるのかもしれませんが、音楽が誰の耳にも音楽らしく響くには整数倍のポップな響きが必要だと考えるので、今回は音楽的な要素が少ない構文と定義します。
ここまでの考察でわかったことは以下です。
・怒った語気で話すと早口になる傾向がある。
・単語と単語の隙間を最低限の休符(16分休符)にして言葉を畳み掛けてくるのが怒りの表現の一面。
・音楽的なリズムを構成する気持ちの余裕が出ないので音楽的に整理されない符割りになる。
・音楽的に整理されていないことが怒りやフラストレーションにみられるリズミックな兆候である。
・気持ちが落ち着いて穏やかな人は音楽的なリズムをもって楽曲のように話している。
・楽曲のように整数倍で整理され、適度な休符を含む発音はわかりやすくききやすい。
今回の実験でも人のコミュニケーションに潜む音楽の力について気がつかされた所が多かったように思います。
これをふまえた上で、このままのリズムで発音し練習するのは困難なので、フレーズ毎のリズムを重視して音楽的に再構築した譜例が下の2段の譜例になります。
この構文をネイティブらしく発音できるようになるために必要な要素は残しておきましたが、このままの発音だと唯一「怒り」の表現だけはすっぽり抜けてしまいます。
しかしながら上の譜例をそのまま練習するのはよほど現代音楽やコンテンポラリージャズを聞き込んだ耳でないと不可能だと思いますので、語感とリズムのミスマッチ感を受け入れつつ下の2段の譜例で練習し、そのあと音楽的要素を切り離して発音することをおすすめします。
少々「怒りのフレーバー」も加えていただければよりいっそう迫力が出てくると思います!
[Imai Sensei's Note]
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Please look forward to it !
2012年11月22日木曜日
We Had A Good Time At The Party Tonight
[Acousphere Shige's Note]
今井先生に発音していただいた「We Had A Good Time At The Party Tonight」と共に、今回はもうひと方のネイティブスピーカーの先生にも発音していただき、そのリズムの違いを比較してみました。
上の2段のリズム譜が今井先生のリズム、下の1段のリズム譜がもうおひとりの先生のものです。
まずどちらにも共通しているのは音楽的なアクセントと英語のアクセントが符合してるという点です。
4/4拍子の譜面にしたとき音楽的には1拍目にアクセントがきます。
「1、2、3、4」のところが強く発音されるということですね。
その場所をみると「We、Good、Par(ty)、(to)Night」と並びます。
この部分だけ聞いていても意味がわかるようになっているんですね。
音楽的な弱拍に来る場所は反対に「Had、Time、At、To」と補助的な単語が並びます。
人は感覚的に伝えたい言葉や単語単位でアクセントが強い場所を的確に捉え、音楽的なアクセントにのせて作曲しながら話している、それが伝わりやすい流暢な発音につながっているということかもしれません。
今井先生のバージョンは「We Had A Good Time」で一度途切れ、その後3小節目の1拍目を休符にして「At The」を弱いアクセントの場所に移動、その後「Party Tonight」を強い音楽的アクセントの場所に持って来て発音しています。
この休符がはいることで非常に聞きやすく美しい符割りになっていると思います。
もう一人の先生の発音は短い符割りになっていて、少々早口のバージョンになります。
「We Had A」までの符割りは今井先生のバージョンと同じですが、2小節目に「Good Time At The」と差し込んできます。
ここでも「At The」は同じように弱い音楽的アクセントの場所に来ています。
上手に話している人は直感的にこのあたりを感じ取り処理しているのかもしれませんね。
その後「Party Tonight」はまた今井先生と同じ符割りに戻っています。
今回の比較でわかったことを箇条書きにすると以下になります。
・リズミカルに整理された発音だと聞きやすい、わかりやすい。
・上手な人のリズムを真似るだけでも英語の発音が上達する。
・単語の発音そのものが良くても全体のリズムが悪いと聞き取りにくい。
・人は言葉をリズミカルに瞬時に整理して、作曲しながら音楽的に会話している。
音楽と英語、音楽とコミュニケーションは深くつながっているようです。
まだまだ研究してゆきたいと思います!
[Imai Sensei's Note]
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2012年11月10日土曜日
How Long Does It Take To Get To The Metropolitan Museum ?
[Acousphere Shige's Note]
今井先生に発音していただいた「How Long Does It Take To Get To The Metropolitan Museum ?」を楽曲化してみたのがこちらの譜面になります。
今井先生に構文をネイティブ発音で朗読していただき、それに合わせてギターを弾いて構文のリズムと音程を模索して出来上がりました。
今回採譜するにあたり難儀したのは「Metropolitan Museum」の部分です。
この単語自体が長い文章になっていて、独自のリズムを持っていました。
それ以前の4/4拍子の音楽から抜け出てしまい、どう解釈したものか頭を悩ませましたが、3連符の譜面で表現できるんですね。
日本語での「メトロポリタン」の発音は「んメトロポリタン」になるようで、これだと16beatの音楽にきちんとはまります。
しかし今井先生のネイティブ発音の「Metropolitan」は冒頭の「Me」の部分に強拍がきています(音楽的なアクセントとして)ので、譜面にするには1拍目に「Me」を置く必要がありました。
「Metro」の三文字が3連符になるということなんですね。
これは新しい発見でした。
ひょっとすると人は言葉に応じてTime Signatureを瞬時に変化させることを日常会話でやっているのかもしれません。
今回は一瞬だったので3連符で表現できましたが、これが長くなれば拍子とbpmが部分的に断続的に変化しながら音楽を作っているといえるかもしれないんですね。
今後の研究でこのあたりもチェックしてゆきたいと思います。
今回のKeyはEメジャーになりました。
正確にはE7なのでEメジャーブルースの楽曲ということになります。
シラベルズでのメロディ表記は「Do Do, Fa Fa So Do, Fa Me, Te Te Te La La La La, So La Do」になります。
一番近いスケールはDorian。
E-Dorian Modeでの作曲という事になります。
[Imai Sensei's Note]
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2012年11月4日日曜日
That's Strange, How Did My Wife Know I Was Here ?
[Acousphere Shige's Note]
今井先生に発音していただいた「That's Strange, How Did My Wife Know I Was Here ?」を楽曲化してみたのがこちらの譜面になります。
今井先生に構文をネイティブ発音で朗読していただき、それに合わせてギターを弾いて構文のリズムと音程を模索して出来上がりました。
今回の譜面で面白い部分はコードがディミニッシュになったという部分です。
この猜疑的な内容の構文を今井先生に繰り返しいぶかしんだように発音してもらうと、そこには通常のメジャースケールやマイナースケールではないメロディが広がっていました。
それが今回はディミニッシュコードのアルペジオだったんですね。
コードはBdim7だけ。
メロディは「Root, b5, b7, bb7」の音で構成されていて、シラベルズで歌うと「Se Do, Se Se Se Se Do, La Te Do」となります。
世の中のポップミュージックでディミニッシュがメインフレームになってる曲は見られません。
Tonalityの薄い使いにくいコードなので、自分も理論上ある響きと片付けてきた部分があります。
しかしこういった難しい響きさえも人間の普段の会話の中にうっすらと存在してるのかもしれないと思える実験結果でした。
人は音楽で会話しているということをまたひとつ強く思える事ができる結果に出会えて嬉しいです。
[Imai Sensei's Note]
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2012年10月29日月曜日
Have You Gotten Used To Life In America ?
[Acousphere Shige's Note]
今井先生に発音していただいた「Have You Gotten Used To Life In Amerika」を楽曲化してみたのがこちらの譜面になります。
今井先生に繰り返しこの構文をネイティブ発音で朗読していただき、それに合わせてギターを弾き、構文のリズムと音程を模索。
できたメロディラインを今井先生の朗読にあわせて演奏し、ご本人が一番しっくりくるメロディをチョイスしてできあがったメロディがこちらです。
今回もGメジャー調の譜面になりましたが、今井先生の声がGメジャーにちょうど合う高さなのかもしれません。
ということはGメジャー調の楽曲を歌うのに一番適した声ということかもしれませんし、常に会話してるときは知らないうちにGメジャー調になっているということかもしれません。
この辺はこの先にも考察を続けて行きたいポイントです。
相対的に譜面にドレミを与えると「Do Do, Re Do, Re Do Re Do, Do Mi Fa So」となります。
最初の部分でオクターブ上のDoにリープするあたりが疑問形の会話の雰囲気を醸し出していると思います。
ほかの「5W1H」の疑問形にもこの法則があてはまるのかもしれませんが、今後の考察次第ですね。
[Imai Sensei's Note]
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2012年10月28日日曜日
Where did you find this post card ?
[Acousphere Shige's Note]
今井先生に発音していただいた「Where did you find this post card」を楽曲化してみたのがこちらの譜面になります。
どのような過程を経てこちらの楽譜になったのか簡単に説明したいと思います。
まず今井先生に繰り返しこの構文をネイティブ発音で朗読していただきました。
それに合わせてギターを弾き、構文のリズムと音程を模索。
いくつかできたメロディラインを今井先生の朗読にあわせて演奏し、ご本人が一番しっくりくるメロディをチョイスしました。
最後にそのメロディを歌うのに最適なコード進行を付加して完成したのがこちらの譜面です。
歌う時はギターのコードストロークを16beatのリズムでゆっくり弾きながら歌うと良いと思います。
人によって声の高低が違いますので楽曲にした場合の調はまちまちだと思います。
今回の今井先生の場合はGメジャー調がしっくりきたようでした。
そこで生まれた相対的な「Do So So La So Do So」というメロディが、この構文それ自体の相対的な響きだと思いますので、それぞれ自分の歌いやすい調に転調して歌えれば良いと思います。
「各単語の発音やリズムの取り方に慣れないうちは、カタカナ的に『ウェア、ディジュ、ファイン、ディス、ポス、カー』と歌うと歌いやすいでしょう。
慣れてきたら徐々に単語を正確に発音する練習もしてみて下さい。
この構文は普通に明るい気分でやりとりされる会話なので、ベースとなるスケールはメジャースケールがやはり良く合います。
もしも懐疑的に眉を細めながら話すのであれベースをマイナースケールにすることも可能かと思われます。
その場合のメロディは「Do So So Le So Do So (Root, 5th, b6thのコンビネーション)」に変化します。
だいぶんマイナーで暗い響きに会話が聞こえてくると思います。
このようにひとつしか解釈がないわけではないのですが、気分や伝えたいマインドをベースとなるスケールで表現する事で同じ構文が違う意味を持つようになると思います。
人は音楽それ自体で会話をしているのではないかという思いがこの研究結果をみてますます強くなってゆきますね。
[Imai Sensei's Note]
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