2012年11月22日木曜日

We Had A Good Time At The Party Tonight



[Acousphere Shige's Note]
今井先生に発音していただいた「We Had A Good Time At The Party Tonight」と共に、今回はもうひと方のネイティブスピーカーの先生にも発音していただき、そのリズムの違いを比較してみました。

上の2段のリズム譜が今井先生のリズム、下の1段のリズム譜がもうおひとりの先生のものです。
まずどちらにも共通しているのは音楽的なアクセントと英語のアクセントが符合してるという点です。
4/4拍子の譜面にしたとき音楽的には1拍目にアクセントがきます。
「1、2、3、4」のところが強く発音されるということですね。
その場所をみると「We、Good、Par(ty)、(to)Night」と並びます。
この部分だけ聞いていても意味がわかるようになっているんですね。
音楽的な弱拍に来る場所は反対に「Had、Time、At、To」と補助的な単語が並びます。

人は感覚的に伝えたい言葉や単語単位でアクセントが強い場所を的確に捉え、音楽的なアクセントにのせて作曲しながら話している、それが伝わりやすい流暢な発音につながっているということかもしれません。

今井先生のバージョンは「We Had A Good Time」で一度途切れ、その後3小節目の1拍目を休符にして「At The」を弱いアクセントの場所に移動、その後「Party Tonight」を強い音楽的アクセントの場所に持って来て発音しています。
この休符がはいることで非常に聞きやすく美しい符割りになっていると思います。

もう一人の先生の発音は短い符割りになっていて、少々早口のバージョンになります。
「We Had A」までの符割りは今井先生のバージョンと同じですが、2小節目に「Good Time At The」と差し込んできます。
ここでも「At The」は同じように弱い音楽的アクセントの場所に来ています。
上手に話している人は直感的にこのあたりを感じ取り処理しているのかもしれませんね。
その後「Party Tonight」はまた今井先生と同じ符割りに戻っています。

今回の比較でわかったことを箇条書きにすると以下になります。
・リズミカルに整理された発音だと聞きやすい、わかりやすい。
・上手な人のリズムを真似るだけでも英語の発音が上達する。
・単語の発音そのものが良くても全体のリズムが悪いと聞き取りにくい。
・人は言葉をリズミカルに瞬時に整理して、作曲しながら音楽的に会話している。

音楽と英語、音楽とコミュニケーションは深くつながっているようです。
まだまだ研究してゆきたいと思います!


[Imai Sensei's Note]
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Please look forward to it !

2012年11月10日土曜日

How Long Does It Take To Get To The Metropolitan Museum ?



[Acousphere Shige's Note]
今井先生に発音していただいた「How Long Does It Take To Get To The Metropolitan Museum ?」を楽曲化してみたのがこちらの譜面になります。
今井先生に構文をネイティブ発音で朗読していただき、それに合わせてギターを弾いて構文のリズムと音程を模索して出来上がりました。

今回採譜するにあたり難儀したのは「Metropolitan Museum」の部分です。
この単語自体が長い文章になっていて、独自のリズムを持っていました。
それ以前の4/4拍子の音楽から抜け出てしまい、どう解釈したものか頭を悩ませましたが、3連符の譜面で表現できるんですね。
日本語での「メトロポリタン」の発音は「んメトロポリタン」になるようで、これだと16beatの音楽にきちんとはまります。
しかし今井先生のネイティブ発音の「Metropolitan」は冒頭の「Me」の部分に強拍がきています(音楽的なアクセントとして)ので、譜面にするには1拍目に「Me」を置く必要がありました。
「Metro」の三文字が3連符になるということなんですね。
これは新しい発見でした。
ひょっとすると人は言葉に応じてTime Signatureを瞬時に変化させることを日常会話でやっているのかもしれません。
今回は一瞬だったので3連符で表現できましたが、これが長くなれば拍子とbpmが部分的に断続的に変化しながら音楽を作っているといえるかもしれないんですね。
今後の研究でこのあたりもチェックしてゆきたいと思います。

今回のKeyはEメジャーになりました。
正確にはE7なのでEメジャーブルースの楽曲ということになります。
シラベルズでのメロディ表記は「Do Do, Fa Fa So Do, Fa Me, Te Te Te La La La La, So La Do」になります。
一番近いスケールはDorian。
E-Dorian Modeでの作曲という事になります。

[Imai Sensei's Note]
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2012年11月4日日曜日

That's Strange, How Did My Wife Know I Was Here ?



[Acousphere Shige's Note]
今井先生に発音していただいた「That's Strange, How Did My Wife Know I Was Here ?」を楽曲化してみたのがこちらの譜面になります。
今井先生に構文をネイティブ発音で朗読していただき、それに合わせてギターを弾いて構文のリズムと音程を模索して出来上がりました。

今回の譜面で面白い部分はコードがディミニッシュになったという部分です。
この猜疑的な内容の構文を今井先生に繰り返しいぶかしんだように発音してもらうと、そこには通常のメジャースケールやマイナースケールではないメロディが広がっていました。
それが今回はディミニッシュコードのアルペジオだったんですね。
コードはBdim7だけ。
メロディは「Root, b5, b7, bb7」の音で構成されていて、シラベルズで歌うと「Se Do, Se Se Se Se Do, La Te Do」となります。

世の中のポップミュージックでディミニッシュがメインフレームになってる曲は見られません。
Tonalityの薄い使いにくいコードなので、自分も理論上ある響きと片付けてきた部分があります。
しかしこういった難しい響きさえも人間の普段の会話の中にうっすらと存在してるのかもしれないと思える実験結果でした。
人は音楽で会話しているということをまたひとつ強く思える事ができる結果に出会えて嬉しいです。

[Imai Sensei's Note]
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